ブラックアンドグレータトゥーとは何で、どんなデザインに向いていますか?

こんにちは、タトゥーアーティストのヨンジェです。

先に答えると、ブラックアンドグレータトゥーは、黒インクの濃さの違いで明るい部分と暗い部分を作り、立体感や雰囲気を出す方法です。色を使わないので、白黒タトゥーと呼ばれることもありますし、陰影が中心なので陰影のタトゥーとも言われます。花びらの重なり、動物の毛並み、風景の奥行きのように、光と質感が大切なデザインとよく合います。写真1を見ると、バラのように見える花と葉が線で輪郭を取られ、その内側が明るいグレーと暗いグレーで埋められていて、同じ黒でも花びらが丸く重なって見えます。この写真は原文のない同じスタイルの別の作品なので、見える範囲だけをお話しします。

この記事は、ヨンジェのInstagramにある作品写真と英語の原文キャプションから確認できることだけをもとにまとめました。どんなデザインが向いているか、サイズと位置・既存のタトゥー・傷跡をどう考えるか、ラインだけのタトゥーやカラータトゥーとの違いを順番に見ていきます。

写真から見ると、向いているデザインは大きく三つあります。

  • 花と植物:花びらや葉の重なり、茎が伸びる向きに合わせて暗い面を分けます(写真1、2)。
  • 動物:毛並み、目つき、表情のように質感が大切なモチーフが立体的に見えます(写真3、4、5)。
  • 背景のある場面:山・森・水のように、遠くと近くの濃淡の差で奥行きを作ります(写真3、4)。

同じスタイルの作品はブラックアンドグレーの作品ギャラリーでもっとご覧いただけます。

傷跡がある場所にはどうデザインを置くのでしょうか?

写真2は原文のある作品です。原文には、やわらかな月明かりの下で咲く月の花を描いたデザインで、三日月に沿って流れる花びらと繊細なブラックアンドグレーの陰影が、静かで神秘的な雰囲気を作ると書かれています。また、傷跡の線を自然に避けるようにデザインを丁寧に配置し、全体が調和のとれたやわらかな構成になったとのことです。

写真そのものから見えることはこうです。二の腕の外側に花二輪と三日月がまとまり、その下に花が一輪離れて置かれています。月の表面はまだらなグレーの点と濃い面で、花の中心は小さな星のような輝きで表現されています。デザインの周りの肌には薄い線や点のような跡が見えますが、原文でいう傷跡の線がどれにあたるのかは、写真だけでは断定しません。

傷跡が近くにあるときに、一般的に確認する点は次のとおりです。

  • 跡が通る線が、モチーフとモチーフの間の空きに収まるかを見ます。写真2のようにモチーフを二つのまとまりに分けた構成が一例です。
  • 大きなひとかたまりで覆う方法と、いくつかに分ける方法を比べて、その場所に合うほうを選びます。
  • 傷跡の質感や色は人によって違うので、実際の肌を見てから方向を決めます。

先に写真を送っていただければ、相談の中でこの部分から一緒に確認できます。

二の腕の外側に花二輪と三日月がまとまり、その下に花が一輪離れて置かれ、月の表面がまだらなグレーの陰影で見える様子
写真2・月の花と三日月(2026-04-25の原文)

大きな動物のデザインはどう構成するのでしょうか?

写真3と4は、同じクマのタトゥーを二つの角度から撮ったものです。原文のタイトルは「Bear & Landscape Tattoo」で、依頼した方が好きな動物のひとつであるクマのデザインを選び、二の腕に入れたと書かれています。シンプルな構成の大きな作品にして、クマと周りの風景が自然に引き立つようにしたとのことです。

写真では、口を開けたクマの顔と爪が腕の真ん中に大きく入っています。背景には山の頂と雲、両脇には針葉樹の森、下には滝と岩が続きます。毛並みは短い線を一方向に重ねて表現され、雲や遠い山は薄いグレー、口の中や森の影は黒に近い濃さまで落として、明るい部分と暗い部分の差を大きく取っています。その差が広いほど、平面の絵ではなく一つの場面のように読めます。この作品は、一般にブラックアンドグレーのリアリズムと呼ばれるものに近く見えます。

サイズもここで考えられます。ディテールの多いデザインは、そのぶん広い面が必要です。写真3、4のように二の腕を広く使えば、顔・爪・風景をまとめて入れられますし、面積が小さくなるときは入れるモチーフの数を減らす方向で調整します。具体的なサイズは、デザインと部位を見たうえで相談の中で決めます。

二の腕を横から撮った写真で、口を開けたクマの顔と爪が大きく入り、背景に山、雲、針葉樹、下に滝が続く黒とグレーの作品
写真3・二の腕のクマと風景(2026-06-06の原文)
同じクマと風景の作品を少し違う角度から撮り、毛並みや滝、岩の明暗の幅がより広く見える様子
写真4・同じクマの作品を別の角度から

すでにタトゥーがある腕にはどう配置しますか?

写真5の原文には、腕を動物のタトゥーで少しずつ埋めている方が、今回は鹿と子鹿のデザインを選んだと書かれています。鹿はその方にとって特別な意味があり、その気持ちをタトゥーに残したかったとのことです。既存のタトゥーと自然になじむように配置と流れを丁寧に設計し、やわらかく穏やかな雰囲気を保ったという説明が続きます。どんな意味なのかは原文に書かれていないので、これ以上は書きません。

写真には、腕にいくつもの動物が一緒に写っています。今回の作品は、いちばん上に並んで伏せている鹿と子鹿で、どちらにもまだら模様が見えます。その下と横にはキツネ、パンダ、ヘビ、魚など別のタトゥーがありますが、誰の作品かはこの写真だけでは分からないので触れません。鹿は隣の絵に触れず、周りに空いた肌を残して置かれています。

既存のタトゥーの隣に新しいデザインを置くときは、おもに間隔、流れの向き、暗い面の濃さをそろえることが中心です。空いた肌をどれだけ残すか、デザインの向きが周りとつながるか、いちばん濃い部分が隣のタトゥーと近い程度かを一緒に見ます。

腕の上のほうに鹿と子鹿が並んで伏せていて、下と横にキツネ、パンダ、ヘビ、魚など別のタトゥーも一緒に見える様子
写真5・鹿と子鹿、腕の上のほう(2026-06-03の原文)

ラインだけのタトゥーやカラータトゥーとは何が違いますか?

三つの方法は、形を作るやり方が違います。下の表は順位ではなく一般的な比較で、持続期間や感じ方についての比較は入れていません。

ひと目でわかる情報
区分ラインだけのタトゥーブラックアンドグレーカラータトゥー
形の作り方線の太さと間隔黒の濃さの段階色の組み合わせと面
最初に目に入るもの輪郭と線の流れ光と影、質感色合いと雰囲気
向いているデザインの例シンプルな花、文字、小さなモチーフ花びらの重なり、動物の毛並み、風景、装飾色が大切なモチーフ
相談で決めること線の太さ、余白暗い面の割合、明るく残す場所色の範囲、組み合わせ
この記事の写真での手がかり写真1の花の輪郭線写真3、4のクマと風景写真8の青みのある羽

写真6から8は原文のない別の作品なので、見える範囲だけを説明します。写真6はバラのように見える花とつぼみ、蝶、葉がまとまっています。花びらは明るいグレー、葉と蝶は濃い黒に分かれ、葉脈や羽の筋は明るい線として見えるので、暗い面の間でも形がはっきりします。写真7は装飾の多い楕円の額縁の中で二匹のヘビが絡み合う作品です。枠とヘビに茶色がかった色合いが見えるので、黒とグレー中心でも温かい色が混ざっているように見えますが、どのインクを使ったかは写真だけでは分かりません。写真8は翼を広げた鳥で、羽に青みがあります。鳥の周りの文字や小さな絵がこの作品のものだとは言い切れないので、鳥についてだけお話しします。

選ぶ基準は簡単にまとめられます。線のすっきりさを優先するならライン、光と質感と奥行きを優先するならブラックアンドグレー、色そのものが大切ならカラーです。ひとつに決めにくいときは、デザインを見ながら混ぜる方法も一緒に相談します。

上半身の肌にバラのように見える花とつぼみ、蝶、葉がまとまり、葉と蝶は濃い黒、花びらは明るいグレーで見える様子
写真6・花と蝶(原文のない同じスタイルの別の作品)
脚の上にある装飾の多い楕円の額縁の中で二匹のヘビが絡み合い、上に小さな星があり、枠とヘビに茶色がかった色合いが見える様子
写真7・額縁の中の二匹のヘビ(原文のない別の作品)
前腕の上で翼を大きく広げて飛ぶ鳥が、青みのある羽で描かれ、上に文字、下に小さな絵も一緒に見える様子
写真8・飛ぶ鳥(原文のない別の作品)

相談の前に何を準備するとよいでしょうか?

相談がスムーズに進むように、事前に用意しておくとよいものをチェックリストにまとめました。すべてそろっていなくても大丈夫ですので、あるものだけお送りください。

  • [ ] 気に入っているモチーフと参考画像(どこが好きかを示してあるとさらに助かります)
  • [ ] タトゥーを入れたい部位の写真
  • [ ] 既存のタトゥーがあれば、その写真と、新しいデザインをつなげたいか離したいか
  • [ ] 傷跡や肌の跡があれば、その部分が見える写真
  • [ ] 暗い面をやわらかくするか濃くするかの好み
  • [ ] ラインや色を混ぜたいかどうか

デザインの方向が決まったら、サイズと位置もその場で一緒に決めます。料金と作業時間は、デザイン・サイズ・部位によって変わるため、相談のときにご案内します。

相談はどのように、どこで受けられますか?

相談はLINEで受け付けています(ID yeonjae_tattoo)。LINE相談から参考画像と部位の写真を送っていただければ、デザインの方向から一緒に整理します。予約は相談のあとに確定します。

工房はソウル市麻浦区オウルマダン路136-11 Gスタジオ2階(弘大入口駅8番出口の近く)です。弘大タトゥーが初めてで場所や雰囲気が気になる方は、先に弘大タトゥーのご案内をご覧ください。リンクは下の「よくある質問」にあります。

作家はどんな人ですか?

ヨンジェは中国美術学院を卒業し、2026年時点で弘大8年目の女性タトゥーアーティストです。この記事はInstagramの投稿の原文と写真をもとに書いており、原文にない理由やいきさつは書いていません。

ご予約の前に

小さなサイズでも白黒の陰影は入れられますか?

可能かどうかは、デザインに入るディテールの量によって変わります。参考画像と入れたい部位をお送りいただければ、サイズの候補を一緒に見ていきます。

すでにタトゥーがある場所の隣にも入れられますか?

原文には、既存のタトゥーとなじむように配置と流れを設計した作品が書かれています。実際の置き方は、今あるタトゥーの写真を見て相談の中で決めます。 腕に入れた動物のデザインは猫の肖像タトゥーのコラムでもご覧いただけます。

傷跡がある部位も相談できますか?

傷跡の線を避けて配置したと書かれた作品があります。傷跡は人によって違うため、その部位の写真をお送りいただければデザインの方向を一緒に確認します。

料金と作業時間はどうすれば分かりますか?

デザイン・サイズ・部位によって変わるため、サイトには載せていません。デザインを確認したうえで、相談のときにご案内します。

弘大の工房は初めてですが、どこで案内を見られますか?

弘大入口駅8番出口の近くにあり、街の様子や工房については弘大タトゥーのご案内でご覧いただけます。

基本情報

所在地
136-11 Eoulmadang-ro, Mapo-gu, Seoul · Gスタジオ 2階
営業時間
月〜土 11:00〜23:00 · 日曜定休
アーティスト
ヨンジェ · 中国美術学院卒業 · 弘大で8年目(2026年時点)
スタイル
ファインライン · 花・植物 · カバーアップ
相談・予約
LINE・Instagram DM・カカオトークでの相談後に確定
料金・施術時間
料金と施術時間は図案・サイズ・部位によって異なるため、相談時にご案内します。

中国美術学院出身、弘大で活動する8年目のタトゥーアーティスト · 2026年時点

中国美術学院は、1928年に杭州で創立された美術大学です。長い美術教育の歴史を持つ学校で学んだ感性が、ヨンジェの制作の土台になっています。 学校の紹介を見る · 公式サイト ↗

Yeonjae Tattoo · コラム

作品写真と公開された説明をもとに、写真で見える特徴と相談の準備をまとめたコラムです。制作者の紹介と経歴は上のアーティストリンクからご覧いただけます。

写真の出典: 元の作品と説明 ↗

Instagramの原文
2026-04-25 · Under the soft moonlight, blooming moon flowers were captured in this design. The flowing petals along the crescent moon and delicate black & grey shading create a calm and mysterious mood. The design was carefully placed to naturally avoid the scar line, creating a harmonious and soft overall composition. 2026-06-06 · Title: Bear & Landscape Tattoo / A client chose a bear design, one of their favorite animals, and had it tattooed on the upper arm. / We created it as a larger statement piece with a simple composition, allowing the bear and surrounding landscape to stand out naturally. / This client visited through a friend's recommendation. 2026-06-03 · Title: Deer & Baby Deer Tattoo / This client has been gradually filling their arm with animal tattoos, and this time they chose a deer and baby deer design. For them, deer held a very special meaning and was connected to someone important in their life, so they wanted to preserve that feeling through a tattoo. I carefully designed the placement and flow so it would blend naturally with the existing tattoos, while keeping the soft and gentle atmosphere of the piece.